2016年6月6日月曜日

道の駅に宅配ロッカー

http://news.livedoor.com/article/detail/11604116/

「道の駅」に宅配ロッカー 1・8億時間の再配達ロス削減へ実証実験

道の駅に宅配ロッカーを置くそうです。
よくECの話をここに書くのですが、ECとはEコマースと言って2000年ごろに出てきた言葉です。ヤフーショッピングやアマゾンなどもこの1業態で、商品を実際に客に渡すには宅配業者の手を借りなければなりません。BtoC(企業から一般家庭)の流れとして、パソコンやスマホから商品を発注する→企業側の倉庫から運送業者のハブセンターに商品を送る→各営業所に荷物を送る→各家庭に配達する。こんな感じになると思います。

このうち営業所から各家庭に商品を配送するのが一番大変です。なぜならドライバーが商品を配達しに行っても必ず客が在宅しているとは限らないからです。1個づつ場合によっては車で入れない場所に配達しなければならないケースもあります。そうしたプロセスが省ければ費用も手間も時間もかける必要がなくなります。

客が決められた場所に行き、そこで荷物を受け取ってくれればよいのです。過去に運送会社はこの過程をなくすために、営業所止め、コンビニ受け取りなどの方法を試してきました。しかしヤマトのように、各街に1つは営業所があるような大手ならまだしも、佐川や西濃、福通、日通などの宅配を得意としていない業者は1つの営業所で5つも6つもの市町村をカバーしているケースが多いのです。

つまり営業所止めはたまたま自分の町に営業所がある人しか使えないことになります。ではコンビニ受け取りはどうでしょうか。コンビニは各町にいくらでもありますよね。しかしコンビニは非常に狭い店の中にたくさんのアイテムを揃えています。運送屋の荷物をたくさんストックするよりも、店で売れ線のアイテムをストックしておきたいでしょう。ついでにお願いするのが関の山になりそうです。

今回は道の駅で宅配ロッカーを試すようですが、道の駅は下手をすると運送会社の営業所の数より少ないかもしれません。これをこのまま全国展開するとは思えないのですが、考え方だけは一般市民に浸透させることができそうです。そうすれば商店やスーパーなどでの受け取りも将来的に可能になるかもしれませんね。

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