2016年6月11日土曜日

今後の携帯業界

昨日Hameeの記事でも書いたのですが、今後iphoneやAndroid機の買い替え需要は減っていくと思います。理由は総務省主導のキャッシュバック(CB)や一括0円での販売禁止。キャリアの2年縛り廃止の方向性。同時に短期解約違約金の大量発生。スマホ自体の性能頭打ち。いろいろあります。中でもCB・一括0円の販売禁止は大いにスマホ業界の景気を冷えさせるものだと思います。

この流れを作ったのは、スマホ本体を高く買って通信料を高く払っている層だと思います。CBや一括0円は不公平と言うわけです。政府に寄せられた苦情を安倍政権ではもみ消せなくなったのです。庶民の通信関係費を増大させる政権与党は下ろしてしまうぞ!と言われたら弱いですよね。確かに自分たちが定価みたいな値段で買って通信料を満額払っていれば我慢できないです。

しかしそのせいでスマホ販売店が劇的に減っています。特に併売店と呼ばれる、激安セールを定期的に行い客に赤字で売る代わりにキャリアの販売奨励金をもらってやや黒字になるぐらいの経営を続けていた店。これは今までのような営業ができなくなった結果、客がほとんどいなくなり経営が成り立たなくなったのです。私が住んでいる茨城周辺だけでも併売店は軒並み閉店しています。

テルルのつくば店、我孫子店、テレウェーブの柏店、もしもしモンキー土浦店、モバワンの柏店、ソフトバンクステーション柏店、全部閉店です。雇用と経済循環の機会を奪ったわけです。それだけならまだしも、携帯製造に力を入れていた企業はこの分野で儲からなくなるので製造を辞めるかもしれません。売れ残り、型落ちの機種はほとんどこういう併売店に回ってきて特価処分されていたのです。シャープ、富士通、ソニーなどにも影響すると思われます。

そしてHameeのようなスマホが売れれば売れるほど同時に需要が増えていた業界にも影響は及びます。おそらくHameeの経営者は、スマホ需要の先細りと関連アクセサリー事業の先行きが不安なのを見越して、システム販売(プラットフォーム事業)に少しづつシフトしていくつもりなのではないでしょうか。

でも考えてみると、通信費の節約の方法はいろいろあるのです。サードパーティーの端末を使い、MVNOの回線を利用しても良いし、それこそきちんと調べて安くなる買い物の仕方をすればよかったのです。工夫や節約をしない人たちが文句を言った結果、死んでいるような日本経済の中で唯一活発だった携帯スマホ業界の足を引っ張ったわけです。

話がちょっとズレます。私は趣味で四柱推命という占いをやるのですが、この占いの中では10個の星が出てきます。この10個の星のうち7個が人の生年月日・時間によって配置されます。人によって同じ星がいくつも入ることがあります。

財運を表す星はこのうち2つで、正財と偏財といいます。どちらも大吉星です。このうち、正財はサラリーマン的な財運、地道な収入を表しています。そして偏財というのは流動財を表します。株などもこのカテゴリに入ってくるでしょう。

偏財の考え方として、とにかく経済を循環させればみんな豊かになるのでたくさんお金を使いましょう。たくさん使うことがさらに将来の財として自分に戻ってくる。という一面を持っています。協調性がある星です。
正財の方は、コツコツ地味に積み立てることが一番強いのでこれを繰り返しましょう。という一面があります。慎重で小心的な星です。

携帯キャリアで偏財の考え方を体現しているのはKDDIです。そしてソフトバンクも以前はそうでした。みんな幸せになれば自分たちも幸せになる、そういう思考法です。多方と提携し、たくさんお金を使い、インカムも大きくなるような経営をしています。途中からソフトバンクはこの路線を変更してきました。迷走中であり、新しい生存方法を模索しているみたいですね。
正財の考え方をしているのはdocomoであり、私的にはこのキャリアは面白くないキャリアです。

今回安倍政権が総務省を通じてやったのは、偏財的な考え方を廃して正財的な考え方をしましょう、という内容です。これは安倍政権が掲げたアベノミクスに反する内容です。彼らは票が欲しくて大前提を翻したのです。アベノミクスは崩壊するべくして崩壊するのだと思うのは私だけでしょうか。

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