ファミマとゆうちょ、コンビニATMの提携協議が暗礁=関係筋
[東京 25日 ロイター] - 全国のファミリーマート店舗にゆうちょ銀行のATMを導入するユニー・ファミリーマートホールディングス(8028.T)とゆうちょ銀(7182.T)の提携協議が暗礁に乗り上げている。複数の関係筋が25日、明らかにした。今後も両社は協議を続けるが、収益拡大策に影響を及ぼすおそれがある。
これはセブン銀行(8410)ホルダーにとって、良いニュースなのか悪いニュースなのか判定不能です。というのもファミマはおそらくゆうちょ銀ATMを導入することにより、圧倒的なゆうちょユーザーの「ついで購入」客を取り込もうとしていた節があり、それは直接はセブン銀行の業務を圧迫することにはならないからです。ゆうちょ銀の業務形態とセブン銀行のスタイルは食い合いになりません。
しかし現行でファミマが使っているE-netのATMはセブン銀行に一応類似はしています。手数料で稼ぐスタイルであり、あちこちの地銀とメガバンクが寄り合い所帯で手を繋いでいる感じです。しかし個人ユーザーにとって大事なATM手数料はきっちり108円以上とるケースが多いのです。
ゆうちょも提携地銀の数はけっこうありますし、手数料も108円ということですので、個人ユーザーの使い勝手はあまり変わりません。この点ではどちらに転んでもあまりセブン銀にとっては影響はないかもしれません。
ただし地銀にとってE-netなら提携コストが低かったのに、ゆうちょになると高くなると言うケースは当然考えられます。
このときゆうちょとは提携せずに、セブン銀やローソンATMと提携する、という地銀も出てくる可能性はあります。それならばファミマにはぜひゆうちょATMを導入してもらいたいものです。
いずれにしろ現在のE-netならセブン銀にとって大した脅威にはならず、ゆうちょにしたならしたなりのリスクがファミマ側に発生しますから、総合勘案して「良いニュース」と言えるのではないでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿