2016年7月2日土曜日

放送中に「痛い」と聞こえた

放送中に「痛い」聞こえた 宮地容疑者の番組リスナー

 放送を聴いていたというリスナーの女性は「途中、『痛い痛い』という声や『ガタガタ』と物音が聞こえたことがあった。その前後にふだんのオンエアと比べて間合いや会話がかみ合っていないことがあり、違和感はあった」と振り返った。


もう新鮮なニュースではないかもしれません。このニュースを聞いた時あーやっちゃったねと思いました。私は名古屋地区の住民ではないのでこの放送を聞いたことがないのですが、以前こんな感じで関東地区にも「これセクハラじゃないのかw」と思うような番組があったのです。文化放送の「やる気MANMAN!」という超有名長寿番組でした。


パーソナリティーは吉田照美と小俣雅子。ふたりとも元文化放送のアナウンサーで、吉田照美が文化を辞めてフリーになった頃にちょうど始まったラジオ番組でした。小俣雅子はちょっと天然が入った女性で、よく番組中に大ボケをかまし、また進行がグダグダになり、吉田照美に突っ込まれたりスリッパで叩かれたりしていたのです。それこそ毎日のように。(小俣さんは決して能力が低い女性ではありません。それだけラジオの生進行、それも毎日というのは体当たりなのです)

オンエア時期にこの放送を聞いていた方たちは知っていると思うのですが、そのやり取りがまた面白いので「やるマン」は20年続き、多くのリスナーが居ました。もともとラジオというのはかなり特殊な世界で、この業界でライターや自身もパーソナリティとして有名になった景山民夫は「ラジオパーソナリティというのは性格が悪い人間のほうがウケて、長寿番組になる」と指摘しているほどでした。吉田照美はまさにそんな人物だったのです(褒め言葉です)。

話を戻しますと、そんなセクハラ上等な感じでしたから、一度女性団体からやるマンにクレームが入ったことがありました。その時小俣雅子は「私はいじめられてもいないしセクハラを受けてもいない」とはっきりと言い放ったのです。それ以降その女性団体からのクレームはなくなり、2007年に局側から番組終了の宣告を受けるまでこの2人の体制は変わることはありませんでした。

何を言いたいのかというと、宮地さんと吉田さんは何が違ったのかなと言うことです。いくらなんでも口から血が出るレベルで殴るのは行き過ぎですね。実はやるマンが終わった理由というのもマンネリと緊張感のなさという点が大きいと思います。そういう意味でもグダグダ進行を許さない宮地さんの姿勢というのは間違っていなかったはずです。きちんと指摘しながらそれを同時にネタにできる程度に手加減できるかどうか、というのが2人の違いだったのでしょう。

ちなみにその後吉田さんは「ソコダイジナトコ」「翔べ!サルバドール!」という番組を文化でやっていますが私は聴いてません。あの小俣さんのグダグダさと吉田さんのツッコミが面白かったのです。「ソコトコ」では初期のアシスタントが小俣さん系(美人で天然)だったので期待したのですがダメでした。照美・小俣コンビの妙味は二度と味わえないでしょう。文化放送も愚かなことをやったもんです。

やるマンは1987~2007年の丸20年、宮地さんの番組は1997~2016年の19年で、今年20年めだったというのも何かの符合だったのかなと思ってます。

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