2016年4月20日水曜日

三菱自動車の不正

三菱自動車が不正を行いました。内容は「軽自動車の燃費性能を不正表示」。
このニュースを聞いた時、まず思ったことは「三菱、前にもやってなかったっけ?」でした。

2004年ごろ企業の不正が連続して起きたことがあります。
UFJ銀行では「ヤバファイル」という面白い名前のファイルを作り、
そこに都合の悪い不良顧客のデータを綴じ込んで、監査逃れのデータ隠蔽をやっていました。
同時期に三菱自動車ではリコール相当クレームの隠蔽をやっていたわけです。

マスコミは大企業の体質について疑問符を投げかけました。
このニュースが出てから私の中で三菱自動車は2流のイメージがついてしまいました。

三菱製の自動車はそれまでパジェロ、パジェロミニなどかなり人気でしたが
売上がかなり落ちたものと思われます。
その後地域密着型の企業色を最大限に打ち出していましたが
今ひとつパッとせず、今回このニュースが出て
さらに顧客離れがひどくなるのではないかと思います。

実際にクルマを運転していると、表示燃費よりもかなり悪い数字でしか運用できません。
経済走行、理想的な環境での数値を表示しているからです。
本音を言うと「もともとあてにならない数値だからどうってことない」のですが
複数メーカーを比較して燃費の点で三菱を選択している人もいるわけですし
そもそも三菱が言ってることは、みな中立性のないいい加減な内容だと印象づけてしまい
企業としては致命傷ですね。ワーゲンの不祥事かそれ以上のペナルティを食うでしょうね。

しかし今回これをよく発表する気になったなと思いましたが
提携している日産からの告発・指摘があったようですね。
ワーゲンが排出ガスの書き換えをやった時も、データ取得用のプログラムを担当した
ボッシュから「これを実際に使うのは違法ですからやめてくださいね」
と注意があったそうです。

今回は日産のほうがマトモだったということですが、ここも過去にいろいろと
大企業ならではの傲慢な事件に関係しており、本当に信頼できる大企業というのは
思ったより少ないなと感じます。

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