2016年11月14日月曜日

太公望呂尚の商売

このごろ株(相場)と言うのはパフォーマンスが大事なのかな?と思うようになってきました。
パフォーマンスというのは成績という意味ではなく、派手な行動、振る舞いという意味でですが。

どこかの読み物で以前、太公望呂尚の話を読んだことがあります。
太公望呂尚は、殷というとても力の強い国が中国を支配していたころ、周という殷の家臣レベルの力しかない国の軍師となって、最後に周を中国統一に持っていった人です。

太公望は割りと生活能力の無い人で、年をとってから友人から勧められて妻を娶ったのですが、あまりに収入が低かったり商売がうまくいかなかったので、奥さんに逃げられてしまったという逸話があります。

太公望がやっていた商売の一つにカゴ作りや草鞋作りといったものがあります。
太公望はカゴや草鞋を作る技術は一流で、よその店のそういった商品はニセモノの粗悪品だと思っていました。
本物さえ売っていれば必ず売れるようになる、と思いながら商売していたのですが、全く目が出ません。

それもそのはず、商売には愛想だったり人脈だったり、背景の営業といったものも大事で、本来の商品以外のものも必要なのです。
それを太公望は理解していなかったため、商売はことごとく失敗したようです。

唯一成功したのが占い師で、占いと言っても庶民の話を聞き、その中から個々の悩みを推測して生活の知恵のようなものを加味して相談にのったので、評判となったようです。

それが出来るなら商売の営業のことも気づけよ、と思うのですがうまくいかないのが人生です。

前フリが長くなりましたが、セブン銀行(8410)にもそれが足りないのじゃないかな?とこの頃思っているのです。

セブン銀行はもともと大銀行の役員だったり管理職だった人を招いて作られた新業態の銀行です。

ですから経営陣の考え方は旧態然としていてもおかしくはありません。しかしやっていることは手数料ビジネスという従来の銀行とは全く別の内容です。

派手にパフォーマンスをし、話題を作り、株価対策をするという考えはあまり経営陣には無いのでしょう。ですから変な外資だったり空売り勢に狙われるのかもしれません。まあ株価が安くなっても本来の会社の仕事にはあまり影響ないですけどね。新規株式発行とか自社株売却とかしない限りは。

「新しい銀行ビジネスを公募する」と言った試みも、外に丸投げかよ!と非難する人がいるぐらいですから仕方ないです。何やっても叩かれる世の中なので。

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