2016年11月17日木曜日

klabのLIVE騒動について

NHK真田丸はとても好調ですが、Klab(3656)の真田氏は窮地に陥っています。

KLab「ロックイベントでジミー・ペイジ演奏せず」で謝罪 チケット代最大30万円返らず

わりと大きく報道されてヤフートップにも掲載されましたからご存知の方が多いと思います。

klabは少し前に海外でラーメン事業を行うという内容でちょっと話題に。

なんだかおかしな事になってきたな、と思いましたが今回の騒動でその気持ちが更に強くなりました。

苦しいからと言って色々やりすぎだと思うのです。

もともと、物事を一つ極めた人というのは何をやっても強いです。

幕末に坂本龍馬という志士がおりました。はい超有名で誰でも知っていますよね。
彼が居なかったら大政奉還もなかったであろうと言われている人です。

真実はどうなのかわかりませんが、徳川幕府支配でいろいろ無理がきていた日本を、天皇中心の世の中に大きく変えた一人であることは間違い無いと思います。

この人は土佐藩という四国の郷士出身でした。

土佐は本筋があの山内一豊を藩祖とする勢力です。

旧領主であった長宗我部家の後釜で山内家が入りましたから、地付きの長宗我部の侍は、郷士と言って差別されていました。

ですから坂本龍馬も差別される身分であり、直接藩主にも会えないような扱いでした。

この坂本一族は金持ちだったため、龍馬は剣術を習うことができました。メキメキ実力をつけ、当時実力者が通う江戸の道場でさらに剣術に磨きをかけることに。

私は、この時期に龍馬が剣術でひとかどの人物になっていなかったら、ただの高知のちょい金持ちの郷士で終わっていたと思います。

江戸の千葉道場で師範代になり、人脈をつくり、その関係で勝海舟に会う機会が出来、弟子入りし、さらに出会いのステージが上がっていき、最後に国全体を動かすような人物になっていく。

その骨子には武道という一本通った物があったから、後世まで語られるような人物になったと思うのです。

会社でもよく「ゼネラリスト」がもてはやされる傾向にあります。「なんでも出来る人物」なんてのは「なんでも中途半端な人物」という意味で、決して褒められるべきではありません。

まず1点においてスペシャリストになり、それからほかのことを学べば良いのです。最初から色々詰め込みすぎると総じて「小物」になり、「器用貧乏」になりかねません。

真田氏が「もうklabは本業の情報関連で十分成功して有名になり、押しも押されぬ立場になったから、今度はLIVE事業だとかラーメン屋をやってみよう」と言うなら良いのですが・・・

私には、「正攻法でやったAOEやパズラン、GLEEがダメだったから、なんか変化球で逃げたい」ようにしか思えません。

十分な資産があるなら、いろいろ同時に手をだすのではなく、完成度の高い物を作り、テストを十分に重ね、見切り発車ではなく万全な体勢で良い作品を送り出してほしいものです。

そして一つの成功があったなら、さらに次の成功目指して新しい作品を出して貰いたいです。

そういう意味で私はセブン銀行(8410)のように、コンビニATMという一分野でトップシェアを持ち、セブン&Iグループというバックボーンの中で着実に好業績を続けながら、なおかつ新しいことにもチャレンジしてみよう、という会社は非常に好ましいと思います。

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