ネットの海で株の調べ物をしているといろいろ面白いことに気づきます。
その中でもいわゆる損切りについては真っ二つの意見、「損切りは絶対すべきである」「損切りはする必要はない」という両極端に別れます。
ほとんどの方は損切りすべきという意見で、損切りしなくていいというのは少数です。
損切りしなくていい派は現物取引メインで配当狙い・中長期保持タイプで、絶対損切派は信用も使いデイトレ・スイングを主にやっている方だと思います。
もともと長期保持の方は、本来もっと株価が上がっても良いと判断した銘柄を低価格の内に仕入れるので、下がってもたかが知れています。
短期で勝負をかける方は常に資金を有効に使うことを考えており、資金が拘束されたまま含み損を持ち続けることは時間と機会の損失だと考えるようです。
特にシステムトレードをやっている方は、明確な損切りラインを設定しているはずで、それが資金管理=生き残る方法として最低限かつ最重要な株取引のスキルと考えています。
ところが多くの場合、例えば買いポジションを持って暴落してしまった時、損切りせずに持っていたら値が回復するというのを経験するのです。データでもこれは実証されています。はっきりと「株取引は辛抱のゲームだ」と公言する人もいます。たいていは塩漬けにしていれば値が戻るからです。
問題なのはごく一部、値がさがったままずっと過ぎてしまうような銘柄です。ガンホー(3765)などはこの典型で、2年前には800円をつけていたのにその後300円付近でずっと浮上していません。800円で買った人は大損しているはずです。いわゆる株の指標であるPERなどを見ても相当な割安株で、スマホゲームとしてずっとセールスランク首位を保持しているパズドラの会社なのにこの状態なのです。この会社の他ゲームのリリース状況を見ても「悪くはないゲーム」を作っています。これを見ると怖くて塩漬けなどできなくなりますよね。このゲーム業界というのは普通の業界とは値動きがだいぶ違うようです。
ただ損切り肯定派・否定派どちらにしても、「自分の中のルールから明確にはずれた銘柄になった」と判断した時はみなさん株を手放すようです。ガンホーの場合は、経営者がパズドラの成功にあぐらをかいて真摯に良いゲームを作る姿勢を持たなくなった、という評価があるようです。この辺りがルールから外れる要素なのかもしれませんね。
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